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おひさしぶりの9ヶ月

娘、9ヶ月後半。

前回の投稿は何とまだ娘が2ヶ月。季節も夏だった。
あれからてんやわんやの毎日が続き、今はもう娘も9ヶ月。季節も冬の終わり。
あー、時間が流れたなー。

今は体重も7キロ台半ば。
離乳食も一日3回となり、まーよく食べる。
寝返りだけをすっ飛ばし、お座りも、つかまり立ちもするようになった。
そして一昨日、はじめての「バイバイ」をし、昨日、はじめての「ハイハイ」をした。
あー、ひとって、こんな風に成長するのかって、感動とともに感心する。

あとは、寝返りをすれば、すべての動きがつながるわけで。

あおむけ→寝返ってうつぶせ→ハイハイ→お座り→つかまり立ち→お座りなんていうふうに。

何気ないことやし、考えてみればそうなんだけども、
そのひとつずつの動きをマスターしていく過程というのを目の当たりにすると、
当たり前のようでいて、そうではない。

そして体の動きの他にも、まーよくしゃべる。

もちろんまだ意味のある言葉は話さないけれど、

あー

ぐらいしか言わなかった子が、

てってってって

ぶわー

あっぶー

あちゃちゃちゃ

まんまんまんまん

なんていうふうに、複雑な言い方を習得していく。

いろんな口の動き、舌の動きを試しながら、何かを伝えようとしてくる。

あー今なら、きっと何語でも発音できる。

外国語がちょっと好きな私からすると、
娘の発する音は、時に中国語に、時にヒンディー語(インドの言葉)に、時にスペイン語に聴こえる。
これは、おもしろい。

そんな感じで娘と過ごしているうちにもう9ヶ月。
あと2ヶ月と少しすれば、1歳。

早いなぁ。

同じような年齢の子供を持つお母さんと遊んだり、
地域の子育てセンターを利用してみたり、
近所の人とおしゃべりしたり、
ちょっと遠くのショッピングモールに行ってみたり。
毎日何かとしております。
家のなかはぐっちゃぐちゃです。

また、ぼちぼち、書ける時に、書きたいことを、書けるだけ、書こうかな♪

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じっとしてないの。

# by codarma55 | 2018-03-19 22:00 | 娘のいる生活

母乳と私

娘、2ヶ月と22日。

夏の暑さも少し落ち着き、娘ももうあと10日ほどで3ヶ月。
タイミングを見てはベビーカーで散歩に出るようにしている。

今日は30分ほど歩こう、そう思って朝9時半ごろ外へ出た。

まだ暑くなくて、風もあって、気持ち良くて。

ある程度のところまで行って、さあ引き返そうと歩いていたら、
顔見知りのおばちゃんと出会った。

おばちゃんは軽トラに乗っていたけど、
「赤ちゃん見せてー!」と急にバックしてきて私のそばで軽トラを降り、
娘を愛でてくれた。

産後の他愛のない会話を5分ほどし、おばちゃんが軽トラに乗り込む時、

「ぼにゅう?」

と訊かれた。

あーまあぼちぼちー

と答えた。

その後また5分ほど歩いて行きつけのクリーニング店の前を通りかかると、
クリーニング店のおばちゃんがちょうど扉を開けて作業をしていた。

「わあ!赤ちゃん見せて!」

またまた娘を愛でてくれた。

たまたまその場にやってきたお客さんも、愛でてくれた。
にこにこと笑顔で会話をしていたら、

「ぼにゅう?」

と訊かれた。

あーまあぼちぼちー

と答えた。

思わぬ2つの出会いに時は過ぎ、ちょっとジリッと暑さを感じはじめた。

暑くなってきたねーかえろかえろー

と家路を急いでいたら、細い通り道の先に、おばちゃん5、6人がたむろしていた。
普段人なんて全然いないのに、何やこの人数はと思いつついそいそと歩いていたら、

「あ、さわこちゃんひさしぶり!赤ちゃん?見せてー!」

と私を呼ぶ声。

よくよく見ると、近くの個人商店のおばちゃんと、これまた近くの奥さんだった。

あっという間におばちゃんたちがベビーカーを取り巻く。

「キャー かわいいー」

あまりの取り巻きに私ははじき出され、私から娘は見えなくなった。

「ぼにゅう?」

と訊かれた。

あーまあぼちぼちー

とやっぱり答えた。

10分ほどつかまり、やっとこさ家に帰ると家を出てから1時間経っていた。
そら気温も上がるわ。暑いわ。


・・・さて。

ぼにゅうである。


産後、おもしろいくらいに、おそろしいくらいに、この

「ぼにゅう?」

という言葉を掛けられつづけた。


こんなにも当たり前のように、二言目には「ぼにゅう?」と訊かれるなんて思いもしなかった。


ちなみに私は今のところ混合でやっている。
できれば母乳のみで育てられたらと思っていたけど、
なかなか思うようにはいかないもので、少しミルクの力を借りながらの育児。
今はもうそうでもないけど、退院したころはそれに敗北感のようなものがあり、

「ぼにゅう?」

と訊かれるのがとてもつらかった。

まるで自分の母親としての質を否定されているような、そんな感じ。

「やっぱり母乳がいいわよ」という人もいれば、
「無理せずミルクも使えばいいのよ」と言ってくれる人もいる。

でも、どちらにせよ、たった四文字の「ぼにゅう?」が
いつもいつも自分の心に必要以上に突き刺さった。

そんなこともあり、あまり人に会いたくなかったけど、
だんだんと訊かれることにも慣れ、答えなような答えでないような

あーまあぼちぼちー

を返答として採用するようになってから、ぐっと楽になり、今は流せるようになった。



「結婚は?」

「子供は?」

のその次は、

「二人目は?」

かと思っていたけど、

「母乳?」

が潜んでいたとは想像もしなかったーーー。



結婚とか、妊娠とか、出産とか、母乳育児もそうやけども、
それぞれみんな悩んでいるし、でもどうしようもなくなっていることもあるのに、
30年も40年も生きていればそういうことって分かってくるのではと思うのに、
挨拶の一種なのか、悪気があるのかないのか、何なのか、訊いてくる人がいる。
しかも決して少なくない。

私も31歳で結婚したので、「結婚は?」も結構な回数言われてきた。
結婚4年目での妊娠だったので、「子供は?」もいっぱい言われてきた。
好きで独身だったわけじゃない。
子供は望んでいたけどなかなか授からなかった。
できれば母乳で育てたい。

自分はそういう思いをしてきたからこそ、
友人や、親戚や、初めて出会う人に、上記の類の質問はしたくない。
悩んでいる人にとっては、そう質問してくる人は一人でも少ない方がいいと思うから。

まあ、そんな私の決意はそれはそれとして、

赤ちゃんってスゴイ。

見た人みんなが笑顔になる。しかも、破顔、ってレベルのやつで。

今まで特別「赤ちゃん好き!」ってわけではなかったけど、
やっぱり赤ちゃんは奇跡のかたまりで、
見た人を幸せにする力が備わっていることを思い知らされている。

ちいさくて、まるくて、やわらかくて。

一人目育児。
今はまだまだ振り回されすぎて大変に思う瞬間も多いけど、
このかわいい瞬間はそう長くはない、ということをよく思う。
だってすでに、15センチ伸びた。でっかくなったと感じる。
そして2キロくらい増えた。おもたくなったと感じる。
すでに、小さかった頃を懐かしんでいる自分がいるのだ。

だから、寝不足だったり、母乳不足だったりするけども、

元気でニコニコが一番!

そこをしっかりと根底に持っていれば、

「ぼにゅう?」

もただの挨拶と捉えることができるのだ。



あー、まあ、ぼちぼちーーーーー(^^)




# by codarma55 | 2017-08-17 19:35 | 娘のいる生活

エビ娘のエビ運動

娘、2ヶ月と14日。

早いもので娘ももう2ヶ月と半月。
動きがどんどん活発になってきた。

喃語も話すようになり、

あー
わー
あうー

と、育児に疲れている母(私)の心を絶妙にくすぐってくる。

目線もだいぶ合うようになり、
こちらを向いて笑顔を見せながら短い手足をバタバタとさせ、
「あうー」などと言われると、たまらん。
こんなに幸せな気持ちにさせられるのかと思う。

ま、数十分もすれば雲行きが怪しくなり、
かわいかった声も泣き声へと変化していくわけですが…。

そんな中、最近の娘の流行が、「エビ」。

とにかくエビ反りになる。

抱っこしても、授乳にしても、バウンサーに座らせても。

自分に置き換えた時、そんだけ反ったら腰痛めるやん…とつい心配になるが、
赤ちゃんはとてもやわらかい。

今日はごきげんタイム(にこにこと喃語を発しながらバタつく時間)にエビ運動が全開に。
まだ首も座っていないのに、ばたばたとエビ運動を続け、すぐに場所を移動する。
エビ反りでそんなに移動できるなんて知らなかったよー。
こうしていろんな動きをしながら必要な筋肉を鍛えていくんやね。かしこいねぇ。

かつての自分も同じように成長してきたんやと思うと、何とも感慨深い。
私の母も、そんな私の姿を見ながら微笑んでいたんだろうか。
きっと大事に育ててもらったんやろうな。

今日もエビ娘のエビ運動は続きます。

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かわいいおてて。

# by codarma55 | 2017-08-09 19:45 | 娘のいる生活

出産の記録③ 〜私のお産、いいお産〜

破水、陣痛と私のお産はステージを進め、ついに分娩が開始した。

分娩台に上がったのは午前2時。
病院に到着したのは午後10時で、陣痛らしきものが現れたのは
午前0時を過ぎていたように思うので、なかなかのスピード感。
しかも分娩台に上がった時には陣痛の間隔も5分を切っていた…。

この時、私は、凄まじい勢いで込み上げてくる陣痛を感じながら、

「夫が来るまでは(赤ちゃんを)出すわけにはいかない…」と思っていた。笑

夫も私も望んだ立会い出産。
感動を分かち合うとか、いろんな動機があると思う。
中には「自分の姿を見たら夫が引いちゃうかも」と希望しない人もいると聞く。

我が家の場合は、

そうそう見れるもんじゃないし、見たら?

だった。笑

普通の人なら、妻以外の出産はまず見ることがないであろう。
でも、出産ってとっても大きなイベントで、男性には絶対に経験できないし、
でも自分も母親に出産してもらって存在しているわけで、
これは見とかないとね!!と個人的には思うのだ。

確かに自分の凄い形相を見られるかもしれない。
でも、そんなふうになっちゃうんだよ、という意味でも、私は見て欲しかった。
そして、どんな風に我が子があの場所から出て来るのか、後で教えて欲しかった。笑

妊娠中、日に日に大きくなるお腹を見つめながら、最初は微笑ましく見ていたものの、
途中からは「これ…大きくなるのは幸せなことやし楽しみやけど、出てくるんやんな、おマタから」と連日のように口にし、背筋がぶるぶるっとなっていた。
母親学級で本物の出産のビデオを見た時も、
「おマタから頭が、顔が出てるーーー!」と、産気づきそうになった。
夫も、隣で一緒に見ながら、無言でのけぞっていた。

どうやったら、あの場所から、あんな大きさのものが出られるんだろう
私のおマタでも、それは果たして実現可能なのだろうか
どうなるんだろう、どうなるんだろう

と、不安と期待(?)を入り混じらせていた。

これはぜひ、何としてでも、立ち会ってもらってその時のことを後々話し合いたい!
そう希望していた。

さて、場面は分娩室に戻り、夫が駆け付けてきた。
興奮気味だったけど、落ち着いていて、なぜか首にタオルを巻いていた。笑
ちょっとそのタオル、台所の手拭き用のタオルじゃないかーーー、まあ、いいか。

あ。大事なことを書いていなかった。
夫より少し早かったか遅かったかぐらいで、
最初に病院に電話をした時に応対してくれた助産師さんが、ここで現れたのでありました。感涙

この人を見た時、私は心の底から安心したのを、今でもよく覚えている。
ああ、私、これで出産していいんだーーーー、と。

誤解をしてもらっては困るが、例の助産師さんもいい人である。
ただ、彼女が現れると、いつも不思議なことが起こるので、入院中もビクビクは続いたんやけど…。汗

これで、分娩に必要な人員は揃った。
メインでお産を担当してくださる素敵な助産師、K村さん(仮名)。
何かとご縁のある、ドキドキが止まらない助産師、T野さん(仮名)。
そして夫。

この時の陣痛はおそらくすでにMAXの状態で、
2分間隔でその波が来ていた。
骨盤付近に湧き上がる、経験したことのない痛み。
何かが始まる、何かが出てくる、大きな大きな予感をさせる痛み。
お腹の中にいる赤ちゃんが起こさせるというこの痛みは、
確かに痛いんやけど、辛いわけではなくて、私は終始ドキドキしていた。

痛みが収まっている時に水分を補給し、痛みが来たら「いきみ逃し」をする。
大きく息を吸って、小刻みに吐き、また大きく息を吸って…

何かに立ち向かうような、この作業は、本当に興奮した。
長年やっていたフルートを演奏していた時のことを思い出し、鼻から大きく吸う。口から長く息を吐く。
妊娠中に家で細々とDVDを見ながらしていたヨガを思い出し、大きく大きく吸う。神経を集中させる。
こうして真剣に「いきみ逃し」を堪能(?)していたら、
おうおうコツがつかめてきたぞ、と思っていたら、まさかの

「いきんでいいよ」

とのお言葉。
子宮口が全開になったらしい。
時間間隔も分からないまま、今度は呼吸法の最後にいきむ。

ひっ ひっ ふー うんっ(←いきむ音)

おおー、いきむって、気持ちいい!

いきみ逃しの時は、いきみたいのにそれを許されない状態なわけで、
でもそれが解禁されたとなると、思いっきりいきめるのである。

ひっ ひっ ふー うんっ

ひっ ひっ ふー うんっ

何度か繰り返していたら、

「髪の毛見えてきたよー」

まじでー 夫が髪の毛ボーボーだーって言ってるよー

「頭見えてきたよー」

えーそうなんやー 発露やっけ?排臨やっけ?(テキストを振り返ろうとする自分)

「頭出てきたよー」

おおーなかなかイタイ!会陰裂けるかなー加減しなくっちゃー(←できない)

「頭出たよー」

おっ、急におマタが楽になったっ

にゅるっ にゅるるるるるっ ずるーーーーっ

「うまれましたよー」

午前3時45分、この世に娘が誕生。

何かのスポーツに猛烈に取り組んだ後のような充実感、達成感、爽快感、安堵感。そして疲労感。

興奮していたので涙は出なかったような気がする。

娘の顔を見せられ、あまりの丸さと扁平さに驚き、「かわいい」の一言は出なかった。
そしてすごい毛量で、普通にフサフサだった。「すごい髪の毛!」と言った気がする。
しかしもう、「無事でよかった」。その一言に尽きた。

娘の髪の多さ、顔の丸さとその平たさに驚いたのと同じくして、
分娩所要時間が1時間53分だったのにこれまた驚いた。
病院に着いてからでも約6時間である。

「いいお産になるよ」

そう言い続けたけれど、本当にそうなった。

久しぶりに本気で何かに取り組んだ気がする。
したことのない顔、出したことのない声をもって。
その先にあった、我が子との対面。

ずっと妊娠できなかった日々。
無事だけを祈った妊娠期間。
結婚してから4年半。
そのすべてが一瞬で思い出になった。

いろんな思いを味わってよかった。
妊娠できなくてつらかった。
自分の体に自信が持てなくなった。
夫婦についても自信が持てなくなった。
そんな風に思ってしまう自分が悲しかった。

もちろんこれはゴールでありながらのスタートなんやけれども、
今はまさに育児で絶賛試行錯誤中なんやけれども、
育児に対する自信なんてこれまた全然ないんやけど、やるしかない。
それが今は嬉しい。大変は大変やけど。汗

妊娠も出産も今こうして自分が生きていることも、本当に奇跡。

奇跡のかたまりだなぁって思います。



・・・。

美しく締めくくられそうなこの出産記録。

まだ続きます。

出産は、産後も含めて、出産なのである。

そう痛感させられました。

# by codarma55 | 2017-07-11 17:47 | 妊娠から出産へ

出産の記録② 〜運命の再会。他に誰かいませんか〜



↑その①はコチラ↑

破水からはじまった私のお産。

晴れて破水との確認が取れ、入院が決定。

陣痛室に行き、入院着に着替え、説明を受け、
胎児心拍を確認する機械をつけられ、陣痛を待つことに。
この時点で…22時半ぐらい??

「初産だし、まだ陣痛もないし、まずは朝まで様子を見ましょう」
「ご主人はいったん帰ってもらっていいですよ」

破水をすると家には帰れず(細菌感染の可能性があるんだそうな)、
入院をして陣痛を待つしかないとのこと。
いくらか待っても陣痛が来なければ、陣痛促進剤を使うらしい。
んー、できれば、使いたくないなー。
でも、安全第一で。

とりあえず、陣痛の来る気配がないため、夫はいったん帰宅することに。

残された私と、助産師さん。
電話に出てくれた助産師さんの姿はなく、また新たな助産師さんでした。

陣痛が来たらこういう流れになるよ〜とかを説明してくれたり、
実はこの助産師さんの旦那さんの実家が私の家の近所にあったり、
いろんな話題を出しながら、上手にリラックスをさせてくれた気がする。

あぁ〜あんしん〜
安心してお産に臨めそうだわ〜

と思っていたら、少し陣痛らしき片鱗が現れはじめたなぁと思っていたら、

「残念ながら私は1時までの勤務なので立ち会えないけど、(お産)頑張ってね!」

と、アッサリ帰って行かれました。涙

そうか。そんなシステムなのか。
そりゃそうよね。
何十時間もかかるお産に、最初に居合わせたからといって最後までいるわけではないよね…。

この時ふとよぎったとある嫌な予感。
…いやいや、きっといいお産になるから大丈夫!

さて。
時間は進み、午前0時を迎え日付も変わり。

いつもなら寝ている時間だけれど、この時は陣痛待ち。
たまに弱々しくお腹に痛みが起こるけど、特に規則性もなくまだまだ時間はかかりそう。
んー、この先の展開が分からんなぁーと思いながら、
「陣痛アプリ」を使って陣痛の時間を記録していく。

そして、その時は来た。

陣痛につながる痛みが徐々に大きくなってくるとともに、来た。

え、なにが?とお思いでしょうか。

夜勤の助産師さんが、「来た」んです。

・・・。

ええ。
今までで一番恐ろしかった婦人科系の内診を担当した、あの助産師さんが、来たんです!!!

↓詳しくはコチラ

まさか再会するとは。

いや、再会はするだろうと思っていたけれど、このタイミングで!!!

私の不安MAX。
陣痛も順調に強くなるなか、例の助産師さんが攻めてくる(ように見えた)。

ああ、とある嫌な予感が当たってしまった…。
私のお産、この人と進むの…?
でも陣痛はもう待ってはくれず、徐々に、徐々にと強くなり、
それに伴い今まで経験したことのない腰痛が現れはじめた。

なんだこりゃ
腰、抜ける?いや、割れる?んー、崩れる!?

「陣痛が進んできたみたいですから、子宮口の開き具合を見ますね!」

えっ、いま!?
この激痛の中で!?
っというか、アナタが見るんですかーーーーー(これが本音)

陣痛と腰痛で痛がる私から、無理やり下半身の衣服を引き剥がそうとする助産師さん。
あれは本当に、「引き剥がされる」が妥当な表現で、
後にも先にもあんな経験はないであろう…。
ズボンから、パンツから、靴下まで全部を一気に引き剥がされ、
産後、その引き剥がされた衣服が見事にそのままビニール袋に詰められていた。笑

無理やり股を開かされ、指を突っ込まれ、

「今、子宮口の開き具合は2センチです」
「まだかかりそうなので、様子を見ましょう」
「痛みの感覚が狭まってきたり、何かあればナースコールを押してくださいね」

言っていることは普通
何も間違ってはいない

でも、ただただ、怖かった

アナタと私しかここにはいないの…!?

「他の人はいないんですか」

そう聞きたかったけれど、その問い方に失礼があってはいけないと思い、
痛むお腹と腰を抱えながら最大限気を遣った言い方を考えた。

「…今はお一人しかおられないんですか…?」

おお、我ながら上手い聞き方!何も失礼がなく、でも聞きたいことが聞けている!

「そうなんです。今は一人で、codarmaさんにかかりっきりになれなくてすみません」

まじっすかーーー
かかりきりになられてもちょっと怖いけど
他に人がいないって、どういうこと?どうなるの?

あわあわしている間に陣痛はものすごい勢いで強くなりその間隔を狭め、
15分間隔とか10分間隔とかいうけれど、アプリを見ていたらそんな間隔が表示される間もなく7分間隔。
強くなる一方である痛みを感じながら「これはヤバいのでは」と
来て欲しくない人を呼ぶためのナースコールを押すもなかなか現れない助産師さん。
現れた時にはさらに間隔が狭まって、私の尋常じゃない痛みを耐える姿に助産師さんもビックリ。
だからナースコールしたんだよー早く来てよっ

「ご主人に連絡しましょう!私、しましょうか?」

いえ、自分でしますーーー

そしてあれよあれよという間に分娩室へ行くことに。
もう一回くらい子宮口の確認をされたんだろうか。
もう覚えていない。汗

分娩室へヘロヘロになりながら移動し、
しかもその前にトイレにも行ったけど
あんな痛みを抱えながらのトイレはもう過去に経験がないわけで。
座るも激痛。立つも激痛。
腰が抜けたかのような、でも強烈な痛みがあり、立とうと思っても立てない。

何とか分娩室へ到着し(普通に歩けば数十歩…)、分娩台にあがり、不安は高まる一方。
でも正直、お産に対する不安というより、
この助産師さんしかいないのか?という不安の方が大きかった。爆

お産に対しては、「絶対大丈夫、いいお産になるから」と自分に言い聞かせていたし、
「あなたのタイミングでいいからね」とお腹に話しかけ続けた。
不安を和らげればそれが安産につながるとかいうのを、よく聞いていたので、とにかく実行。
自分の身に起こる出産という大イベント。
我が子に出会うという、想像もつかない展開。
痛みとともに、興奮もしていたんじゃないかなー。

この助産師さんに対する考え方もひとまず改めよう。
我が子が選んだタイミングである。
きっと何か意味があるんだ!!!

あの時とにかく前を向いた(向くしかなかった…)自分に拍手を送りたい。

さあ、いよいよ、分娩です。

# by codarma55 | 2017-07-11 16:13 | 妊娠から出産へ

もう一度、空へ。いろんなできごとが、大事なことを教えてくれる。


by sawako